上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--|
- スポンサー広告
不意打ちです。
まさか、読んで涙出てくるとは思わなかった。
ミレイの言葉からセシルの写真回想シーンの流れは反則。
写真の風景を想像したら、なんかもう…込み上げてくるものが止まらないというか……。
何でこんなことになっちゃったんだろうと思うばかり。
ラウンズ小説は1つ目のジノのだけ雑誌購入して読んだのですが、残りは文庫本が初。
もっと読んでみたい、そう思わせてくれる内容でした。
また、今ちょうどC.C.についてをまとめている最中なのですが、4つ目のマリアンヌの話がとても興味深かった。
マリアンヌはシャルルの夢を叶えたかった、ただそれだけだったんだと思いました。
愛する人の夢を手伝えることの喜び。
そのためならどんなものでも犠牲にできる。
誰にも彼の行く道の邪魔はさせない。
たとえ自分の子供でも…。
大切なものに明確な順位を決めているんでしょうね。
ルルーシュとは違います。
ルルーシュは順位を決めているようで、決められていない。
いざとなると切捨てられない。
自分とナナリーが全てだったルルーシュは、他にも大切なものが多数存在していたことに気づき、欲張りになっていきました。
大切なものはたくさんある、それで良いと思う。
あなただけがいれば他に何もいらない!と言える人って、稀な存在だと思います。
ギアスでは個を望む声が多かったわりに、本当に「あなただけ」で行動したのは、マオとロロの2人だけなんじゃないかな?
いや、ギルフォードの忠誠も「あなただけ」ですね。
印象が違うのは、周囲から見てそれが立場として支援されているかいないかの差でしょう。
ん?V.V.もか?
……思ったより増えてきたような?
まぁ、それでも多くの場合、社会的立場や自身に課せられた責任、人としての良心、周囲(人)の温かさ、そういったものが「あなただけ」の世界を築かせなくなります。
シャーリーのルルーシュを許し黒の騎士団入りする流れは彼だけのために行動しているようにみえるけど、あれは状況と感情が追いついていないだけのように感じる。
ナナリーは「私はお兄様だけで良かったのに」と言っていましたが、ルルーシュだけではなかったと思っています。
他にも大切な人はいて、他の人々の犠牲の上に成り立つ幸せを手にすることはナナリーにはできなかった。
そういう感じ方でいい。
自身の幸せを望んで行動すべきだと思うけど、そのために何を犠牲にしても良いという考え方ではいたくないです。
良心的な限度は人として必要だと思う。
たとえ悪だと言われようと、シャルルが望む世界に最後までついていく。
マリアンヌは唯一を体現した行動をしていたと言って良いでしょう。
それだけに信念が強く揺るがない。
親であることより、愛する者を守る騎士であることを望んだ。
人それぞれですから、そういう生き方があっても良いとは思う。
(子供を生むのであれば、親としての責任なるものを……と言いたくはなるのですが。マリアンヌは決してルルーシュやナナリーを愛してないわけではないんですよね。愛はあるんです。ただ、シャルルが一番なだけで。「私はいままで私以外の者のために剣をふるったことなど一度もございません」と言い切るところと、想いを貫き通す潔さは好感持てる部分)
本編のマリアンヌはうーん……と思うことばかりなのですが、小説版のマリアンヌは結構好きです。
- 2008/12/29(Mon) 22:30|
- コードギアス(本編感想以外)
- | TB:0
- | CM:6
C.C.に関して、改めて考えてみました。
その前に、ふと思うことから。
ペアの対比なのですが、スザクにとってのユーフェミアがルルーシュにとってはC.C.、シャーリー、ナナリー、カレンと4名に割り振られています。
彼女らが彼らに及ぼす影響として。
-----------------------------------------------------------------------------
・スザユフィ、ルルシー
物語としてのメインパートナー。魔王魔女、騎士姫の言葉があるくらい。
・スザユフィ、ルルシャリ
恋愛面での対比。犯した罪を知りながら受け入れてくれた人であり、守れなかった人。
・スザユフィ、ルルナナ
光、生きがいという、最も大切な人。その人ために今を生きていると言ってもいい。
・ユフィスザ、ルルカレ
主と部下の対比。立場的、思考的意味での対立関係。
-----------------------------------------------------------------------------
何が興味深いって、
他3名とカレンとではポジションが違うこと。
カレンの対比はスザクでありユーフェミアにはならないんですよね。
構図として、ユーフェミアに対してルルーシュ、スザクに対してカレンなのだから。
対比について、もうひとつ。
本にルルーシュとスザクを「2人の王子」と書かれたところがありましたが、王子という意味でのスザクとルルーシュの対比の物語はなかったと思っています。
あったのは個の人間としての行動と思考の対比ではないでしょうか?
黒の騎士団VSブリタニア帝国の世界でスザクの対比になるのは、あくまでカレンであって、ルルーシュではありません。
世界情勢的な命の重さを考え、代わりのいるスザクと代わりのいないルルーシュでは比べられない。
(本当はモブキャラの命をきちんと描けていたなら、命の重さをそんなに問わなくても良かったと思うのですけれど…。同じひとつの命であることには違いないのだから)
「反逆のルルーシュ」は最後まで通して日本を舞台としたブリタニア帝国の内乱でした。
各ブリタニア皇族の考えに賛同した者が、それぞれの旗の下戦う。
そんな構図。
日本は最初ルルーシュに賛同し、最後はシュナイゼルに賛同しで、ルルーシュが介入して以降「日本」が個として戦うことがなかったのは残念なところなのか、日本だからなと思うところなのか…。
日本の代表という意味でも、スザクはユーフェミアにつき、神楽耶はルルーシュについた。
なのにスザクが他キャラに比べて重要視されるのは、この物語の視点元であるルルーシュがスザクを重要視しているからに他ならないと思います。
別に日本の王子だからで物語的に重要視されてるわけではありません。
ルルーシュ個人に影響を与えることができる存在としての大きさ、彼の内側に入り込んだ人間という意味での重要視。
ルルーシュの立場で考えて対比となるのは、シャルル、シュナイゼル……よくてもナナリーまで。
せめてブリタニアをある程度動かせる皇族でない限り、ブリタニアに反旗を翻す黒の騎士団TOPのルルーシュの相手にはなりません。
ですが、幼少期の加害者or被害者の立場から始まり、性格的な意味でのスザクとルルーシュの対比は多く示されていたと思います。
その対比が物語に面白さを加えた要素かな~と。
また、ルルーシュの代表台詞が「
撃っていいのは撃たれる覚悟があるヤツだけだ」でスザクの代表台詞は「
間違った方法で手に入れたものに価値はないと思うから」でした。
(個人的には彼らの醜い部分を現す台詞として「やめろ!!これ以上俺を哀れむな!!施しは受けない。俺は自分の力で手に入れてみせる。そのためには穢れてもらうぞ、ユーフェミア・リ・ブリタニアっ!!!!」と「それが世界だと言うなら…自分は未練はありません」を押したいところではあるんですが)
ルルーシュは貫きましたよね。←その結論が良いか悪いかは別にして
物語の結末として、スザクは何で貫き通せなかったのかが、今でも謎な部分です。
まさか、ゼロレクイエムの民間人をも巻き込む犠牲ありきのギアス使用が正しい方法だとは思っていないでしょうから。
貫くなら2人とも貫いたほうが良かったんじゃないかと思うんですけれど……。←私がそうであって欲しかっただけですけど
では、本題のC.C.についてに移ります。
続きはこちら▼
- 2008/12/23(Tue) 02:07|
- コードギアス(本編感想以外)
- | TB:0
- | CM:8
先月末に発売されたギアス小説の感想でも…。
R2の小説はナナリーをメインに進むものだと思っていたので、今回の内容は読んで残念な気持ちになりました。
小説でもいいから、ナナリーに対するカレン、咲世子、ジェレミアの解釈が知りたかったんです。
ナナリーからカレンへの視点も、お兄様会話以外の部分とかもあったら…と。
なのに、カレンとナナリーの会話のシーンはすっとばし&ジェレミアと咲世子さんに至ってはまともに出てこない(汗)
咲世子さん出てこないことで、ナナリーの生存理由(脱出方法)が本編より納得いったわけですが、それならロロはどうしてナナリーは見つけたと言ったのでしょう?
本編と同じく、ロロがナナリー見つけた上で殺すのをやめた理由もわからないまま。
(追記:読み返してみたら、ロロがルルーシュに伝えたわけではなかったですね。…勘違い。ロロはナナリーを見つけたことを他の零番隊から知らされた上でナイトメアの確保に動いてました)
ルルーシュとC.C.が多めに書かれていたように思いますが、C.C.に対しての魅力は湧かない。
C.C.は明かされるたびに謎が増えるばかりで、謎が矛盾点のように感じてしまうのがなぁ。
相変わらず、ルルーシュの解釈視点としては好きなのに!!←ギアス嚮団殲滅に対してのとか
スザクがルルーシュを許すに至ったのがユフィを理由に挙げていましたが、その考えはなかった。
うーん、そういう解釈もあるのか……。
スザクが死にたいとは思わないけど、生きている感じがしないというのは納得。
でも、このルルーシュへの和解申し出は腑に落ちない部分がありました。
興味深かったのはギアス解釈ですね。
私のギアス論とは違いました(笑)←神が与えたもの!だからね~
次は誰視点になるんだろう?
空白の1ヶ月とかもやるのかな?
なんだかんだで、小説は小説で好きですけどね(>_<)
ついでにピクドラ4巻の感想も。
C.C.が学園を楽しんでみたいのはわかるし、C.C.を励ます(?)ルルーシュという構図も好きなのですが、この2つを合わせてはダメだ。
日本独立のために再び日本に攻め込もうとしている立場でなんですよ、君らは。
で、アッシュフォード学園は敵国であるブリタニア側の学園。
C.C.とルルーシュが思い描いているブリタニアの学園生活は今のブリタニアの学園でしょ?
日本が独立したら同じ状況ではいられないと思う。
……当時も思ったことですが、「学園に戻らないか?」のシーンで、カレンにビシっと否定して欲しかったです。
今はその状況じゃないし、そんなこと言って良い立場じゃないことを。
- 2008/12/08(Mon) 22:59|
- コードギアス(本編感想以外)
- | TB:0
- | CM:5